19 September, 2007

出産について

忘れないうちに出産についてのお話を。

7月15日 夜におしるしがきた。もうすぐその時が近づいているという
      不安でたまらない気持ちに押しつぶされそうになってきた。
7月17日 早朝5時頃生理痛のような痛みが定期的にくるので不安になり母に相談
      ゆるい陣痛が始まっているようだということで病院に連絡。
      一応、入院の準備をして診察を受けてくださいとのこと

      8時半の受付にあわせて小阪産病院へ
      診察の結果、陣痛はまだ弱いですが心配なら入院してくれてもいいとのこと
      ただ、家が近くで家の方が落ち着くのであれば
      いったん家で様子を見てくれてもいいよと言われ
      家で過ごす事に。
      お昼頃、東京から旦那様が駆けつけてくれる。
      夕方には嘘のように陣痛がなくなり
      夕食をきっちり食べ、入れる間にお風呂にも入る事に。
      お散歩を何度も繰り返すが、何もないので眠る事に。

7月18日 1時頃からまたゆるい陣痛が時々きていたが間隔があいていたので、
      10分ぐらいになるまで様子をみることに...
      半分寝ていたが、強い耳鳴りに目を覚ます。それと同時くらいに水がもれた。
      時間は2時頃。
      「破水したぁー」弱々しい叫び声で家族全員が飛び起きてくれた。
      くるものがきたら、不安はいっぱいだけど冷静に病院に電話ができた。
      大雨の中、お父さんが車を運転してくれて病院へ
      旦那様と、お母さんもついてきてくれた。
      お尻の下にひいてたバスタオルがビショビショになるぐらいの水の量
      お腹の中の赤ちゃんは大丈夫なのかと心配に。
      
      小阪産病院に到着後すぐにLDR横の処置室へ、
      診察の結果、子宮口はまだほとんど開いていなかった
      服がビショビショだったので、パジャマに着替えてお部屋に
      
      カメラ&ビデオを5台程かかえた旦那様も最初は元気モリモリで
      ベットに入ったばかりの私を撮影したりと余裕。
      陣痛も定期的でなかったので私も元気でした。
      「日が昇る頃には生まれますよ」と助産婦さん
      その後ゆるい陣痛がきたり、去ったりで朝を迎える。

      陣痛が定期的にきはじめた8時頃
      横でゲームをしている旦那様にイライラ
      
      9時頃から陣痛が10分おきに陣痛
       旦那様のメモによると
      (9:15,21,29,37,45,49,55
       10:03,09,14,21,26,32,38,43,46,50...)
      痛みも次第につよくなってきた
      子宮をぎゅーっと、ぞうきんしぼりされるような感じ。
      一番怖かったのが、一人でトイレに行く事
      トイレの中で,陣痛がきた時はとても心細いし、怖かった。

      痛みが続いた後、少しまた間隔がはなれてきた。
      スタミナをつけるため昼食をとる。

      間隔はあくものの続く陣痛をのがしながら
      次の段階に入ったのが夕方頃。
      痛みの種類が変わってきた。
      先ほどまでの子宮の痛みにプラスして
      骨盤が広がっていく痛みが始まった。
      プラスチックの長いモノサシで腰骨を削られるような痛み。
      赤ちゃんが、随分と降りてきて骨盤を広げているような感じがよく分った。
      
      ココからは、痛みが増す一方で陣痛も追いかけるようにやってきた。
      旦那様のメモによると
      (17:05,10,17,24,30,37,44,51,56
       18:02,07,09,15,21,28,33,40,47,53
       19:00,06,13,20,26,31,38,44,51メモはここまで.........)

      とにかく痛くて、怖くて、不安で仕方がなかった。
      あと、何回我慢すればいいの?
      何時に出てきますか?
      もう帰りたい...
      出てくる言葉は弱音ばかり。
      ソフロロジーの心得なんてのは何処へやら
      痛みを上手に逃す事もできなくなってきて
      体を緊張させて叫ぶものだから、よけいに痛い。

      夕食なんて食べられるわけもないのに
      ご飯だけは陣痛の合間に気合いで口に流し込んだ。

      「髪の毛がみえてきましたよ」と助産婦さん。
      「日付越えるまでには産まれそうですよ」
      その言葉に励まされ,頑張り続けたけれど

7月19日 日付変更線を越えてしまった...
      一気に頑張るパワーがどこかへいってしまった。
      そこから、陣痛も遠のき合間,合間に睡眠をとり
      もう,髪の毛をひっぱって下さいとも頼んだ(笑)
      
      痛みはピークに達し、
      子宮がギュッとしぼられた後、
      骨盤がガァっと開く痛みがきて
      それと同時くらいに、赤ちゃんがググッとまわる感覚が伝わってくる。
      餅つきを想像しながら、私がキバッて
      赤ちゃんがまわって、そやって出てくるような気がしながら...
      途中、足を吊ったり,相変わらず弱音を吐いたり。
      力を入れるとお尻の穴がやぶけてしまいそうで怖くなったり。
      これ以上の,痛みがきたらどうしようと、不安と恐怖でパニックになった。

      2時 破水から24時間が経過してしまった。
      助産婦さん達の動きが慌ただしくなった。
      自力で,踏ん張りきれないため
      助産婦さんが、いきみと同時に手で手伝ってくれてクルクルと...

      やっと出産のセッティングが始まり
      お医者さも登場!
      これからだとゆうのに、私に残されたパワーはもうない。
      点滴につながれ、なすがままの鯉状態。
      言われるがまま、残りのかすかな力で頑張るが
      いっこうに進まぬお産。
      最後の力をふりしぼってふりしぼって
      あぁ、もっと運動しておけばよかったなぁなんて思いながら。
      おおきなウ○チが、漏れそうな訳の分からない痛みも追加され
      もう何がなんだか?てんやわんや...

      だけど私と同じか,それ以上頑張っているであろう赤ちゃんを思ったら
      早く会いたくなって、どんな顔かなぁ、はやく会いたいなぁ。
      急に愛しい気持ちでいっぱいになった。
      だから頑張れた。

      そしたら、助産婦さんが
      「力をぬいて、ふぁぁーふぁぁーふぁぁー」
      この声がかかると、もうゴールだと知っていたので嬉しくなってきた。
      頭が出て、肩が出て、赤ちゃんが出てきてくれた。
      そのちょっと後、鳴き声が聞こえてきた。
      あぁ、産まれてきてくれたんだと安心した。

      青い顔をした天使が,私の胸の上にきてくれた。
      ずっとずっと,お腹のなかで一緒にすごした赤ちゃんが
      私の胸の上で,かすれた声で泣いていた。
      はじめまして、ありがとう。
      
      http://starcandyblog.blogspot.com/2007/07/blog-post_24.html




ずっと側にいて、背中をさすったり内輪であおいだり
陣痛の間隔をメモしてくれたりと一緒に頑張ってくれた旦那様
家と病院の往復で、ほとんど寝ないで一緒に立ち合ってくれたお母さん。
そしてワガママ&泣き虫のヘナチョコな私に優しく励ましてくれた助産師の西野さん。
本当にありがとうございました。